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iDeCoの掛金は海外の投資信託で運用できます。

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個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金を海外の投資信託で運用する際はリスクを把握すること

個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金は、定期預金や保険の他、国内株式型国内債券型などの投資信託、J-REITで運用できます。

これらは、国内の金融商品ですが、iDeCoでは海外の金融商品でも掛金を運用できます。

海外の金融商品は、国内の金融商品と違って、大きく2つのリスクがあります。1つは、為替相場が変動する為替リスクです。そして、もう1つは、海外の国や地域特有のカントリーリスクです。


為替リスク

為替リスクは、海外の株式や債券などの金融商品が為替相場の変動によって値動きするリスクです。

米ドル建ての債券を購入した場合、債券が償還される時に購入時よりドルの価値が上がっていれば、より多くの日本円に換金できます。反対に償還時にドルの価値が下がっていれば日本円に換金した時に元本割れを起こす場合があります。

例えば、1ドル=100円の為替相場の時に米ドル建ての債券を購入したとしましょう。この場合、1ドルの価値が101円、102円と上昇すれば、当該債券が償還された時に1ドルにつき、1円、2円と利益が出ます。しかし、償還時に99円、98円と米ドルの価値が下がっていると、1円、2円と損失が発生します。


外貨建て債券の損益線

このように外貨建債券が、問題なく償還されても、為替相場の変動が損益に影響を与えます。そのため、国内債券よりも外貨建債券の方が利率が高かったとしても、償還時の為替相場によっては国内債券よりも運用益が少なくなる可能性があります。


為替リスクのヘッジ

外貨建ての金融資産が持つ為替リスクは、金融派生商品(デリバティブ)を利用してヘッジ(回避)できます。

デリバティブには、数多くの種類がありますが、上記の米ドル建債券に関しては、為替予約を使って為替リスクをヘッジできます。

米ドル建債券は、ドル高(円安)になると利益、ドル安(円高)になると損失が発生します。この為替リスクに対応するためには、ドル安(円高)になると利益、ドル高(円安)になると損失が発生する取引を行うことでヘッジ可能です。具体的には、将来、米ドルをあらかじめ定めた約定価格で売る為替予約を契約するのです。

将来、米ドルを売る場合、ドル安(円高)になっていると損失が発生します。しかし、ドル高(円安)になっていれば利益が出ます。これをグラフにすると以下のようになります。


為替予約の損益線

先ほどの米ドル建債券の損益線とは逆の傾きになっていますね。

では、米ドル建債券の損益線と為替予約の損益線を合成してみましょう。


外貨建債券と為替予約の損益線を合成

仮に米ドル建債券を1ドル=100円で購入し、償還日の為替相場が1ドル=99円だったとします。この場合、米ドル建債券は1ドルにつき1円の損失が発生します。しかし、為替予約をしていれば、99円になった時に1円の利益が出ますから、米ドル建債券の損失1円と相殺して損益はゼロとなります。

償還日の為替相場が1ドル=101円だった場合は、米ドル建債券が1円の利益、為替予約が1円の損失となり、両者を相殺すると、やはり損益はゼロです。

すなわち、米ドル建債券を保有し、為替予約(売り予約)をしていれば、為替相場がどのように変動しても損益を固定できるのです。


カントリーリスク

カントリーリスクは、その国の政治、経済、治安などが金融資産の価値変動をもたらす可能性のことです。

先進国の場合、政治や経済が安定していますし、治安も良いのでカントリーリスクは小さめです。しかし、新興国の場合は、政治や経済が不安定ですし、治安も悪いことがあり、カントリーリスクは高めです。

そのため、先進国の株式や債券で運用している投資信託よりも、新興国の株式や債券で運用している投資信託の方がハイリスクハイリターンになります。


リスクをどれだけ取るか

iDeCoの掛金を海外株式型や海外債券型の投資信託、あるいは海外の不動産投資信託で運用する場合、自分がどれだけのリスクを取れるかを考えなければなりません。

20代の若い方なら、60歳まで長い期間があるので、積極的にリスクを取って海外の投資信託で掛金を運用し、途中で損失が発生しても挽回できる機会が訪れる可能性があります。

しかし、50代の方は、60歳まで大した時間がないので、海外の投資信託で掛金を運用し大きな損失が発生すると挽回するのが困難です。

したがって、リスクをどれだけ取れるかは、現在の年齢によって異なり、若ければ若いほどリスクを取れ、年齢が上がるにつれてリスクを取れなくなります。他にも、現在の預貯金、職場の退職金の有無、厚生年金や企業年金の受給額など、個々人の事情で、どれだけリスクを取れるかは違ってきます。

また、若いからと言っても、iDeCoは老後の生活資金を確保する目的で加入するのですから、元本が大幅に目減りする可能性があるハイリスクな投資信託で掛金を運用すべきではありません。

なお、外貨建ての金融資産は、「新興国+為替ヘッジなし」が最もハイリスクハイリターンで、「先進国+為替ヘッジあり」が最もローリスクローリターンです。「新興国+為替ヘッジあり」と「先進国+為替ヘッジなし」は、リスクもリターンも中程度です。

iDeCoの掛金を海外の投資信託で運用する際は、どのようなリスクがあるかを確認することを忘れてはいけません。


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